成人式で女性の方が着るものについて考えるとき、思い浮かべるのは振袖や帯ではないでしょうか。
しかし振袖において、上記の2つ以外にも重要なものが存在します。
それが帯の上で結ぶ「帯締め」です。
帯締めは振袖全体の印象を左右する重要なポイントです。
今回の記事では帯締めの種類や結び方を紹介します。
帯締めとは?どんな役割がある?
帯締めとは、帯の中央にまかれた紐のことを指します。
役割は、帯を締めて固定することです。
以上のように機能的な帯締めですが、かわいらしさや華やかさを演出するという役割も持ち合わせています。
コーディネートにおいても重要な役割を果たすということです。
帯締めにはどんな種類がある?
そんな帯締めですが、どのようなものがあるのでしょうか。
1.丸ぐけの帯締め
振袖以外の色打掛といった着物にも使用される伝統的な帯締めである、丸ぐけ。
中に綿が入っており、太めの紐なのが特徴です。
やわらかく品格のある雰囲気を持っており、レトロな振袖や古典柄の振袖にとてもよく合います。
2.振袖用の平組
一般的な平組の帯締めに比べ、幅が広くなっているのが特徴。
重厚感があり、高級感を感じさせます。
そのため、もともと高級感が感じられる古典柄の振袖と組み合わせるのがおすすめです。
3.とんぼ玉がついた帯締め
とんぼの複眼に似ていることからとんぼ玉と呼ばれる飾りのついた帯締めです。
装飾が美しくかつ立体的であるため、着物全体のアクセントとなるでしょう。
華やかな印象も与えられますし、どんな振袖にも合う帯締めと言えます。
4.和モダンな帯締め
古典的であり、飾り玉が付いているためモダンさも感じさせる帯締め。
差し色として使えますし、上品な華やかさを演出します。
5.小さい飾り付きの帯締め
飾りが小さいと、派手過ぎず地味過ぎないちょうど良いかわいらしさを演出できます。
今風な感じがするため、成人式でも人気の帯締めです。
6.大きい飾り付きの帯締め
大きな飾りは豪華さを演出します。
インパクトがありますが、これは現代風の振袖にとてもよく合います。
7.色ねじり組み紐の帯締め
3色ほどの組み紐を、ねじって使用した帯締めです。
長さがある場合、飾り結びのアレンジをすれば華やかさを演出できるでしょう。
8.単色の組み紐の帯締め
1本または2本の色を組み合わせた帯締めです。
昔から愛されてきた伝統的な帯締めでもあります。
色の組合せは自由であり、振袖に合ったコーディネートが可能。
使い勝手の良い帯締めです。
帯締めにはどんな結び方がある?
帯締めについて種類の他に考えたいポイントが「結び方」です。
一般にシンプルな帯締めは華やかに、デザインのあしらわれた帯締めはシンプルに結びます。
さまざまな結び方があるからこそアレンジも多様で、知っておくことであなたの演出したい印象を実現します。
ここではそんな帯締めのさまざまな結び方を確認していきましょう。
1.本結び
最もベーシックな結び方となります。
そのため「基本結び」とも呼ばれます。
正統派で清純なイメージにぴったりです。
2.寿結び
結び目の紐が下から上に向く結び方。
基本結びに似ていますが、「おめでたい日に適した結び方」とされています。
シンプルさが特徴で、どんな振袖にも合う結び方と言えるでしょう。
3.藤結び
帯締めを交互に重ねていく結び方です。
結び目が長くなり、帯締め自体に存在感が感じられます。
エレガントさを演出できるため、振袖が上品な場合によく合います。
4.クローバー結び
四葉のクローバーをモチーフとした結び方。
見ただけでクローバーと分かるデザインで、何か幸せなことが起こりそうな印象を与えます。
もちろん成人式のようなおめでたいイベントにはうってつけです。
5.華ぶさ結び
本結びをして、その後に左右に残った紐で輪を作り蝶結びにする結び方。
見た目がとてもキュートで、見た人にかわいいと思ってもらえる結び方です。
6.蝶結び
両房で蝶結びにするシンプルな結び方。
シンプルですが女性らしさを感じさせる結び方です。
7.リボン風結び
帯締めをねじってリボンのようにする結び方です。
ねじって結ぶため崩れにくいのが特徴です。
8.ねじり結び
蝶結びのあとに両房をねじって形を整える結び方。
シンプルですが見た目の美しい結び方となっています。
9.桜結び
蝶結びにした後、房で輪を作り形を整えた結び方。
存在感のある結び方で、帯締めがほどよく目立ちます。
10.ハート結び
少し複雑な結び方です。
まずは本結びをします。
続いて両房を重ねて結び目の下でハート形を作ります。
可愛らしさを感じる結び方で、赤い帯締めに特によく合うでしょう。
まとめ
今回の記事では振袖の説明や、種類や結び方の紹介をしました。
帯締めには帯を固定する役割がありますが、コーディネートの面でも重要な役割を果たします。
振袖や帯に比べ小さいですが、全体の印象を左右するのです。
今回の記事ではそんな帯締めの種類や結び方も多数紹介しました。
帯締めまでこだわって、素敵な振袖を演出しましょう。