梅雨の時期は振袖をどう保管する?雨の日に着るときの工夫と事前にできる対策

大切な振袖、梅雨の時期はどうやって保管すればいいのでしょうか。
せっかくの晴れ着を、湿気や雨から守って、いつまでも美しく着続けたいですよね。

この記事では、梅雨の時期に振袖を美しく保つための保管方法から、雨の日でも安心して着物を着るためのコツまで、具体的な方法を解説していきます。

梅雨の時期は、湿気や雨の影響で、着物にとって厳しい季節です。
しかし、適切な保管方法と対策を行うことで、大切な振袖をダメージから守ることが可能です。
この記事を参考に、梅雨を乗り切り、美しい振袖を長く楽しんでくださいね。

梅雨の時期の振袖の保管方法

梅雨の時期は、空気中の湿度が高く、着物にとって非常に過酷な環境です。
特に、桐たんすは湿気を吸い込みやすい素材なので、適切な対策が必要です。

1: 和だんすの引き出しはなるべく開けない

梅雨の時期は、たとえ晴れていても、空気中の湿度は高い状態です。
たんすの引き出しを開けると、湿気が入り込み、お着物に悪影響を及ぼす可能性があります。

特に桐たんすは、湿気を吸い込む性質を持つため、梅雨の時期はなるべく引き出しを開けないようにしましょう。
桐たんすは、湿気を吸い込むことで、木材が膨張し、引き出しの隙間が狭くなる性質があります。
そのため、湿気を閉じ込めてしまう可能性が高くなってしまうのです。

2: 乾燥剤は梅雨が始まる前に新しい物へ交換

湿気を防ぐためには、乾燥剤の使用が欠かせません。
梅雨が始まる前に、乾燥剤を新しいものと交換しましょう。
乾燥剤は、湿気を吸い込むことで効果を発揮しますが、時間の経過とともに吸湿能力が低下していきます。
定期的に交換することで、常に効果的に湿気を除去できます。

また、乾燥剤は、湿気を吸い込んだら天日干しすることで、繰り返し使用できます。
ただし、天日干しをする際は、直射日光に当たらないように注意してください。

3: お振袖、留袖、喪服は「安心きもの収納パック」へ

大切な着物、特に頻繁に着る機会のない留袖や喪服は、湿気の影響を受けやすいので、より安全な保管方法を選びましょう。

「安心きもの収納パック」は、防虫剤と乾燥剤が内蔵された、着物専用の収納パックです。
これを使用することで、湿気や虫から着物を守れて、安心して保管できます。

雨の日でも安心して着物を楽しむ方法

雨の日に着物を楽しむためには、雨具選びが重要です。

1: 雨ゴートは必要か

雨の日に着物を楽しむためには、雨ゴートは必須アイテムです。
雨ゴートは、着物の上から羽織るコートで、雨から着物を守り、汚れを防ぐ役割を果たします。

雨ゴートには、ワンピースタイプとツーピースタイプがあります。
ワンピースタイプは、着脱が簡単で、雨に濡れにくいというメリットがあります。
しかし、丈が合っていないと、歩きにくくなってしまうので、採寸が重要です。

ツーピースタイプは、上着とスカートに分かれているので、ワンピースタイプよりも動きやすく、着こなしの幅が広がります。

2: 履物は雨に強いものを選ぶ

雨の日は、履物も雨に強いものを選びましょう。
草履や下駄は、雨に濡れると滑りやすくなるので、雨の日には避けるのがおすすめです。

雨の日には、撥水加工が施された靴や、ゴム底の靴を選びましょう。
また、防水スプレーをしておくのも効果的です。

振袖に撥水ガード加工を施すメリット

大切な振袖を長く美しく着続けるためには、撥水ガード加工がおすすめです。

1: 撥水ガード加工とは

撥水ガード加工とは、着物の生地に特殊なコーティングを施すことで、雨や汚れから守る加工です。

代表的なものに「パールトン加工」や「しあわせガード加工」があります。

2: ガード加工のメリット

ガード加工には、以下のメリットがあります。

・撥水効果:雨や水滴をはじき、着物への汚れを防止します。

・防汚効果:油汚れや醤油などの汚れも付きにくく、落としやすくなります。

・シミ防止効果:シミになりやすいお茶やコーヒーなどの汚れも、付きにくく、落としやすくなります。

・防カビ効果:カビの発生を防ぎ、着物の劣化を防ぎます。

・抗菌効果:雑菌の繁殖を防ぎ、着物を清潔に保ちます。

3: ガード加工の費用

ガード加工の費用は、着物によって異なります。
一般的には、振袖の場合、1万円から2万円程度です。

まとめ

この記事では、梅雨の時期の振袖の保管方法と雨の日の着用対策について解説しました。

大切な振袖を長く美しく着続けるためには、適切な保管方法と対策が重要です。
この記事を参考に、梅雨の時期も安心して、美しい振袖を楽しみましょう。


・和だんすの引き出しはなるべく開けないこと。

・乾燥剤は梅雨が始まる前に新しい物へ交換し、定期的にチェックすること。

・お振袖、留袖、喪服は「安心きもの収納パック」へ保管すること。

・雨の日は、雨ゴートと撥水加工が施された履物を着用すること。

これらのポイントを参考にしていただき、梅雨の時期も美しい着物ライフを満喫してください。